しあさっての方には何があるでしょうか

一護の場合

　虚退治で道で死神になったあと、自分で元に戻ったときにたつきと出会った。

「何してんだ一護。そんなとこで。」
「いや、ちょっと散歩にな。」

　そんな他愛のない会話をしていると、突然井上の話になった。

「そういえばさ、井上、チョコ作るんだって。」
「へ、へぇ・・・。」

　井上がバレンタインにチョコ？誰に・・・？気になる。

「気になるだろ。」

　幼馴染だからか、どうしてもわかってしまうようだ。
　呆れたような口調で言うたつきに、俺は動揺する。
　でも、そんな俺を見て、たつきは哀れむような顔で俺を見る。

「気をつけたほうがいいぞ。」
「！」

　思い出した。そういえばあいつ、いつか見かけたとき、羊羹とネギを買っていたことを思い出した。

「ま、あたしたちが何とかしとくからさ。」
「・・・」

　どうしよう変なの食わされたら。
　神様、どうか変なのが出来ないように祈らせてください。

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知佳の場合

「チョコは俺が貰うんだよこのクソシト！！」
「いいや俺が貰う。」

　こうやって俺とシトはコヨミと一緒にチョコレートを作ってる（らしい）みちるのチョコレートを二人で争ってた。
　こんなことしてたって、どうせ決めるのはみちるだけどな。でも、

「でもさ、やっぱり気になるよな。あのパシリが誰にチョコあげんのか。」
「ああ・・・非常に気になる。」

　こうやって考えると、やっぱりほしいんだよな、あいつからのチョコが。

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ツナの場合

　リボーンに監視されながら宿題をしている間も、

（もしかしたら去年みたいにビアンキが何かするんじゃないか・・・！？）

　とかよそごと考えてたから、リボーンに

「ちゃんと勉強しないとホントにビアンキに何か作らせるぞ？」

　と脅されてしまった。

　それだけは阻止しないと！

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立夏の場合

「唯子ちゃんにチョコレート貰うんだって？」
「そうなんだ。うれしいなぁ。」

　草灯にそう訊かれて、上機嫌で答える。

「チョコレート貰うとさ、いっつも清明が「手作りは汚いよ」って言って捨てちゃうんだ。だから人から貰うチョコレートって食べたことなくて。」
「清明がいなくてうれしそうな顔してる。」

　そういわれて、ちょっとドキッとした。

「そ、それは・・・。・・・いっいいじゃんか！こういうのちゃんともらえるって、うれしいし・・・。」

　草灯がちょっと微笑んだから、ちょっとむかつく。でも、

「唯子ちゃん、きっと喜ぶよ。」
「うん。」

　ちゃんとそういうところはわかってくれる。

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　そういえばツナ京って京子ちゃんサイド書いてませんね。ま、こっちはどんなチョコレートが出来るかお楽しみてことで。

　みちるちゃんはもちろん本命は知佳ですよ。

　唯子はジャムの件があるので張り切ります。