しあさっての方には何があるでしょうか

岳人：カラオケ行きてーよー。

忍足：まあ、そう言うなや。金無いんやし。またお正月の後にせぇ。

岳人：えーそれじゃああと１０ヶ月もあるじゃねーかー。

　二人がそんな会話をしていると、目の前を見知った顔が横切った。

岳人：お、跡部じゃん。何でそんな顔してんだ？すっげー暗いぞ？

跡部：そうか・・・？

岳人：そうだ！じゃあ跡部、俺たちと一緒にカラオケ行かねぇ？

忍足：（俺は強制参加か・・・？）

跡部：ああん？カラオケってのは、歌を歌うんだろう？そんなの、家にあるぜ？

岳人：じゃあなおさら良いじゃねーか！俺たち連れてってくれよ！

忍足：あ、でも・・・

岳人：何だ？

忍足：落ち込んでるやつの家に押しかけるか？普通。

岳人：あ、それもそうだな。じゃあ、みんなでワリカンにしようぜ！

忍足：決定や。これなら金も心配せずに済みそうやし。

跡部：お、おい・・・

岳人：んじゃあ、出来るだけ人数多い方が良いよな。俺と忍足と跡部と樺地で四人。あとは・・・お。あいつは？

忍足：ええんやないか？

岳人：おーい！日吉ー！

　日吉が遠くからこちらに向かってやってくる。

日吉：なんですか向日先輩？

岳人：カラオケ一緒に来い。

日吉・忍足：（強制・・・？）

日吉：え、お、俺は・・・

岳人：よーし！これで五人だ。きっと宍戸たちは練習してるだろうし、ジローは寝てるだろうし、滝の奴は最近いっつもストップウォッチとにらめっこしてるからきっと断るだろうし。メンバーはこれでいいか？

忍足：ええんやないか？

岳人：んじゃあ、カラオケに出発だー！あ、跡部、車出してくんね？この人数ぞろぞろ行くのはアレだろ。

忍足：（跡部が落ちこんどる事忘れてるわコイツ・・・どないしよ）

　　氷帝テニス部カラオケ大会～跡部と共に～