しあさっての方には何があるでしょうか

　いろいろ調べてたら、これ、映画化するんですね。日日日先生の作品、ものすごい勢いで映像化が進んでますね。映画、見たいなぁ、ということで（どういうことで？）、感想行きます。

　ちーちゃんは高校で幼馴染のモンちゃんと仲がいい。モンちゃんは僕で、僕はちーちゃんを大切に思ってる。友達として。
　ちーちゃんは少し変わってて、幽霊や妖怪やその他もろもろ、オカルトな話が好きな子だ。僕は小さい頃からそれに振り回されてた。大変だったけど、幸せな日々だったと思う。今と比べれば。

　先生が高校生の時に書いた作品だそうで、デビュー作。賞を取ってしまっているらしいです。これ以外の作品でもとっているらしいから（１年間で！）、末恐ろしい方だと思います。

　主人公が家庭内暴力に遭ってたり、ちーちゃんは学校の七不思議を調べるために自分を使うし。毎ページといってもいいほどたくさんの事件が起こる。そう、どんなに小さなことでも事件に見えてしまう。それが先生の書く物語の不思議、それでいて魅力。だと思います。
　そしてラストにかけての、飛ぶように走り風のようにかける大きな事件は、衝撃のラストを迎え、読者を震撼させます。それくらいすごい。

　ちょっとグロテスク（？）な表現があったりして、狂乱家族日記とはまた違った世界観が味わえました。

　映画ではちょっとそのあたりは規制されるようですが、「原作ものすごい好き！」って人でも充分楽しめると思います。両方ともおすすめ。続きはありません。これで完結。
　先生のほかの文庫も呼んでみたいです。

　あっ、これ、ライトノベルじゃない。